食べ物の提供だけでなく、
奥深い食養の文化を広めたい、健康の輪を広げて、
心豊かで幸せな縁をつなげていきたい。
これが東方薬膳学院を設立した原点です。
東方薬膳学院 学院長
尹 玉
東方薬膳学院が開校したのは2011年4月です。
開校に至るきっかけは私自身の体験にありました。
私が生まれたのは中国の黒竜江省牡丹江市という小さな田舎町でした。
決して豊かとは言えない家庭でしたが、父がよく春には山菜、秋には茸を山に取りに行ってくれたり、小さな家庭菜園で季節のお野菜を植えてくれたりしたお蔭で、食卓には常に自然の恵みが並べられ、食にはそれほど困ることなく元気に育ちました。
青春時代、日本のアニメやドラマにはまって日本に憧れていた私は念願叶って、
1994年21歳の時、日本留学への切符を手に入れることができました。
日本では語学学院、大学、大学院の生活を経て、日本の企業へ就職してサラリーマン生活へとつながり、
学びと収穫が多い貴重な体験をすることができました。
同時に独自に学業と生活の両立をさせるということは、長い間の睡眠不足や食生活の不規則を招きました。
社会人生活も5年目に入った2005年、当時勤めていた会社の上海支店に勤務していた私は、
生まれて初めての入院・手術を経験し、人生の大きい転換期を迎えました。
その時、出会ったのが中医学・薬膳でした。
薬膳の基本理論で学んだ、陰陽・五行論は、宇宙の摂理そのもので、医学・食の分野だけでなく、
森羅万象すべてに通じる大自然の哲学であることに、気づきました。
自然の規律と法則性が、私たちの身体と心の健康につながる法則性であることに、深く気づかされました。
どうして自分が手術をしなければいけないほど、不調になったのか、この自然からの学びを通して原因と結果がつながり、 なるべくしてなったものだとすっかり納得しました。
薬膳の学びは単なる食の分野に限りません。
大きくは大自然の法則性を学ぶことです。この法則性を理解し応用することで、
健康・豊かさ・幸せな人間関係などさまざまな分野へと広がって、私たちの将来を明るく照らしてくれます。
私自身が薬膳を通してより健康で心豊かな人生を手に入れたのは確かなことです。
私は、人生の半分以上は日本で生活しております。 私がここまでやってこれたのは本当にたくさんの日本の方々に助けられているお蔭だと日々感謝しております。
お世話になった日本の地で、たくさんの日本の方に伝え、縁ある方々の幸せな人生をサポートするという思いがレストラン「薬膳 天地・礼心」と専門学院「東方薬膳学院」を設立したきっかけになりました。
お陰様で、レストランのお客様から「ここで食べると翌日体調がよくなる」「体が温まる」「よく眠れる」などうれしい声が届いております。学院卒業生からも、「考え方や質がよくなった」、「客観的に自分の体調を捉えやすくなった」、「家族を元気にすることができるようになった」など声を揃えてくれます。
薬膳の知識はどこでもあるかも知れません。 東方薬膳学院ならではの「ご縁」と「気づきや発見」があなたを待っています。
10年先、20年先の自分の命をもっと輝かせるきっかけをここで掴んでいただけたらと思います。
それを使命に私も今後もっと精進してまいりたいと思います。皆様のご入学を心よりお待ちしております。
中医学は言葉が難しいですが、
言葉にとらわれ過ぎないように身近な例を出しながら、
わかりやすく、楽しく解説していきます。
段階を経て、系統的に理論を学んでいきます。
理論の講座が理解できた段階で、調理実習に移ります。
普段手に入れやすい材料で、
ご家族の体調に合わせて、
家庭でも簡単に応用できるようなります。
一度だけでは理解が難しいと思う方には
同じ講座を2回目は無料でお受けいただけます。
2回目ですごく理解が進んでいると好評です。
九州薬膳学院は卒業生によって結成した会で、定期的に集まり、
薬膳の勉強会やイベントをしておりますが、
ご入会していただければ卒業してからも、
有志の方と親睦を図りながら学び続けることができます。
卒業後、ご希望者は薬膳の本場、
中国でも有名な上海中医薬大学での、
短期留学も可能です。
TEL:092-738-8666